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09
Sep
2018

バイクを押していたら、肘の外側に痛みが・・・。

上腕骨外側上顆炎の症例と治療のご紹介。

【傷病名】

肘の痛み(上腕骨外側上顆炎) 50代女性

【負傷原因】

バイクのハンドルを抱えて、バイクを移動するのに運んでいたら肘の外側が痛くなった

【初検時】

痛みが出始めてから1週間が経過してからの来院であったが、患部は熱を持っており炎症を起こしていた。
手関節背屈(手背の方向に曲げる)時及び回内(手の親指側に手首を回す)時に痛みがあり、外側上顆部を押圧すると限局性の圧痛が認められた。
上腕骨外側上顆炎のテスト法である“トムゼンテスト(肘を伸ばし前腕を回内位の状態で親指と人差し指で物を挟み上方へ持ち上げた時、肘の外側に痛みが出ると陽性)”を行ったところ陽性反応であった。

【治療法】

炎症部にはアイシングを施しながら、微弱電流による炎症抑制を行い、前腕の伸筋である腕橈骨筋を十分に解し、筋肉の緊張を緩めます。前腕の回内動作及び前腕伸筋に負荷がかかる動作を出来るだけ回避するように指導し、仕事上や運動でやむを得ない場合は専用サポーターを装着させて負担を軽減させる。

上腕骨外側上顆炎の治療写真

【本症例の治療経過】

週に2回の治療ペースを促し、痛みを誘発する動作の回避を指導したところ、3回目の来院時には日常生活動作での痛みがほぼ無くなった。