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肘内障

【肘内障(ちゅうないしょう)とは】

1~6歳の幼児に多く起こり、親御さんが子供の腕を引っ張った際に起こることが多く、肘の関節が亜脱臼(抜けかかっている状態)している状態です。
肘の外側の橈骨という骨の先端が尺骨という骨のくぼみのようなお皿の上に乗っている状態でその関節を輪状靱帯が包んでいます。この輪状靱帯が年齢的に成長未熟で希薄な状態から関節内にズレて挟まってしまったり、橈骨が尺骨のお皿から滑り落ちてしまったりして外れかかっている状態をいいます。
骨折の場合は安静にしていても痛みで泣くことが多いですが、肘内障は安静にしていれば泣くことはありません。

2~4歳の幼小児の発生頻度が高く、手を引っ張った際や転倒によって肘関節から下にある2本の骨と骨を繋ぐ靱帯が簡単にずれてしまうため、幼小児は靱帯が十分に発達していないため注意が必要である。
しかし、成長とともに靱帯も丈夫になるので、小学校にあがる頃には起こりにくくなる。

【治療法】

手のひらを下に向けた状態から肘を曲げていく。
その時にもう一方の手を肘の外側に当てておくと入る感覚が確認できる。