アキレス腱断裂
【アキレス腱断裂とは】
アキレス腱は主にコラーゲン線維からできているので、加齢によって柔軟性がなくなり、固くなってきます。
そんな状態のときに、急に大きな負荷がかかると、繊維の全部あるいは一部が断裂してしまうことがあります。
受傷原因はスポーツが約9割を占め、それ以外では転倒、転落など不慮の事故などで起こります。
スポーツ種目別ではテニス、バドミントン、バレーボール、剣道、サッカーなどが多く、踏み込む動作時の蹴り足側に多く発生しています。
負傷した患者の多くの人が「踵を後ろから蹴られた感じ」「自分のアキレス腱部にボールが当たった」などの衝撃を感じたり、「ブチッ」と音がしたなどの自覚症状を訴えます。
【治療法】
以前はギプスを8週間つけて、それからリハビリを開始する方法が主流でしたが、治療期間が長い上に治癒後の再断裂も多いため、重篤な完全断裂については手術を行っていました。
しかし最近では保存療法の治療を施し、2週間でリハビリを始める早期運動療法がひろまり、適切な時期までの固定と早めのリハビリ、運動療法により早期の復帰を可能にしている例も多くなりました。